第1章 PHPUnit のインストール

注記

以前のバージョンの PHPUnit からのアップグレードをする場合は、 「Upgrading from PHPUnit 4.1 to PHPUnit 4.2」 を参照ください。

要件

PHPUnit 4.2 は PHP 5.3.3 以降のバージョンで動作しますが、最新版の PHP を使うことを強く推奨します。

PHPUnit を使うには、拡張モジュール domjsonpcrereflection、 そして spl が必要です。これらは、通常はデフォルトでコンパイルされて有効になっています。 中には無効にすることすらできず、常に有効になっているものもあります。

コードカバレッジをサポートするには Xdebug 2.1.3 以降が必要です。 しかし、最新版の Xdebug を使うことを強く推奨します。 また、コードカバレッジ機能を利用するには、 tokenizer 拡張モジュールも必要です。 コードカバレッジ情報を XML 形式で記録するには、xmlwriter 拡張モジュールも必要です。

PHPUnit を PHP Archive (PHAR) から使うには、phar 拡張モジュールが必要です。 Suhosin 拡張モジュールを使っている環境で PHPUnit を PHP Archive (PHAR) から使いたい場合は、 suhosin.executor.include.whitelist = phar の設定が必要です。

PHPUnit の PHAR で --self-update 機能を使うには、openssl 拡張モジュールが必要です。

PHP Archive (PHAR)

PHPUnit を入手する一番簡単な方法は、PHP Archive (PHAR) をダウンロードすることです。 必要な依存コンポーネントがすべて (オプションのコンポーネントの一部も含めて) ひとつのファイルにまとめられています。

wget https://phar.phpunit.de/phpunit.phar
chmod +x phpunit.phar
mv phpunit.phar /usr/local/bin/phpunit

もちろん、ダウンロードした PHAR をそのまますぐに使ってもかまいません。

wget https://phar.phpunit.de/phpunit.phar
php phpunit.phar

Composer

Composer を使ってプロジェクトの依存関係を管理するには、 phpunit/phpunit への依存情報をプロジェクトの composer.json ファイルに追加します。 次に示すのは最小限の composer.json ファイルの例で、 開発時の PHPUnit 4.2 への依存を定義しています。

{
    "require-dev": {
        "phpunit/phpunit": "4.2.*"
    }
}

システム全体で使えるように Composer でインストールするには、次のようにします。

composer global require "phpunit/phpunit=4.2.*"

~/.composer/vendor/bin/ にパスを通すことを忘れないようにしましょう。

オプションのパッケージ

オプションのパッケージとして、これらが使えます。

PHP_Invoker

callable をタイムアウトつきで実行するユーティリティクラス。 テストのタイムアウトを厳格に指定するために必要なパッケージ。

このパッケージは、PHPUnit の PHAR 版の中に含まれています。 Composer でインストールするには、 "require-dev" に次の行を追加します。

"phpunit/php-invoker": "*"
DbUnit

DbUnit の PHP/PHPUnit 向けの移植。データベースとのやりとりをテスト可能にする。

このパッケージは、PHPUnit の PHAR 版の中に含まれています。 Composer でインストールするには、 "require-dev" に次の行を追加します。

"phpunit/dbunit": ">=1.2"
PHPUnit_Selenium

PHPUnit 用の Selenium RC インテグレーション。

このパッケージは、PHPUnit の PHAR 版の中に含まれています。 Composer でインストールするには、 "require-dev" に次の行を追加します。

"phpunit/phpunit-selenium": ">=1.2"